マイホームを建てるのに絶対失敗したくないですよね?
失敗する人の原因は、よくわからないまま進めてしまっていることが多いのです。
でもネットで調べてみても、言っていることがまちまちで何を信じたらいいかわからないですよね。
ここでは実際にマイホームを建ててみた経験談をもとに、どのように進めていったら失敗しないかを解説していきますので、ぜひご参考ください。
●一度きりのマイホームに失敗したくない人
●マイホーム購入の流れを一通り知りたい人
下調べは重要
住宅についてネットで調べてみても、何が正しいのかもわからないため、なかなか頭に入ってきませんよね。
特にネット上には住宅業者がからんでいるブログやサイトも多いため、結局のところ自社のいいところを説明していたり、客観的な情報ではなかったりしますので注意が必要です。
だからと言って何も知らないで住宅業者に相談にいくのは、いいカモになる可能性もありますし、何よりも比較するポイントを持ってないことが最大のデメリットなんですよね。
この記事を読んでいただいて、それなりの知識を付けたうえで住宅会社に訪問することで失敗のリスクを少しでも減らしましょう。
住宅メーカーの選定
いざ家を建てるとなったら、住宅メーカー、工務店などさまざまな候補があがってきます。
自身がどんな家を建てたいのかを大まかにイメージし、自分のイメージに合ってそうなところに相談にいくようにしましょう。
住宅の種類も木造住宅と鉄骨住宅とありますので、それぞれの特徴を知りどちらが向いているのか検討してみましょう。
住宅メーカーと工務店の違い
住宅メーカーと工務店の大きな違いは、会社の規模と事業規模や対応エリアです。
ハウスメーカーといえば、CMでもよく耳にするような、大和ハウス、積水ハウスなどの全国展開しているような会社です。実績も豊富なため最先端の技術を取り入れたプランニングが特徴的です。
工務店は、地域密着型の地元企業であり、その地域に特化したプランニングを得意としています。
どちらがいいのかは、建てたい家によって違うので、実際に訪ねてみて比較検討していくことをおすすめします。
住宅の設計と打ち合わせの進め方
住宅メーカーや工務店に訪ねていくと、まずは住宅の設計の話になります。
自身がどんな家にしてみたいのか、ぼんやりで構いませんのでイメージを伝えてみましょう。
この時点で住宅業者を決定する必要は全くありませんのでご安心ください。
比較検討のすすめ
実際には気になる住宅メーカーや工務店に同時進行で相談しながら、設計の打ち合わせを行い、それぞれの良さや資金面での折り合いをつけていくことをおすすめします。
1社だけでも相談するのは大変なのに、複数しかも同時進行でいくのと思ってしまうかもしれません。
しかし営業担当者は、当然自社のいい所は包み隠さずお話してくれますが、悪いところはあまり触れてくれません。
それぞれを比較することで、何がよくて何が悪いのかが徐々にわかってきますので、必ず比較検討するようにしましょう。
●住宅業者は複数を比較しながら進める
●営業担当は悪いことは触れてこない
営業担当者の重要性
営業担当者とは、設計などの打ち合わせや調整だけで関係が終わるわけではありません。家が完成した後もお付き合いしていくことになります。
なので営業担当者の人柄や知識量など、今後お付き合いしていく上で本当に大丈夫か、その場しのぎでの説明をしてこないかなどのチェックも欠かさず確認しましょう。
経験上、他社の悪口をいうようなところはやめたほうが無難かと思います。
●営業担当とは完成後もずっとお付き合い
●他社の悪口をいう担当は信用しない
見積をもらう注意点と契約までのポイント
設計の打ち合わせが進むにつれて営業担当者は、この人は本当に契約してくれるのだろうかと、何度かアプローチをしてくるかと思います。
場合によっては仮契約という形で、前金を求められるケースもあります。(契約しなければ後ほど返ってきますが、返金手続きが面倒な場合もあるため注意してください)
見積りやプランニングの注意点
ここでは他社にも相談していることをしっかり伝えて、どこが迷っているポイントなのかを話しながら、自分の理想のプランニングを出してもらえるよう交渉しましょう。
営業担当者には、できないことに対してはっきり答えてもらいつつ、代替案を出してもらえるくらいの関係性が理想です。
また価格も大切な部分なのでしっかりと比較検討しましょう。
見積の注意点
- 坪単価の意味合いについて
- 現時点の見積もりに過ぎない
- 追加工事等の発生可能性について
- 今日契約で値引きに注意
1.坪単価の意味合いについて
住宅について調べていると必ず坪単価という言葉がでてきます。
住宅の価格を出す際に、坪単価×面積で算出して見積もりを出すことも多いですが注意が必要です。
それは住宅メーカーがいう坪単価には、建物価格のみで計算している場合と、建物+地盤改良費用などの付帯費用を合わせて算出している場合があるためです。
特にネット上に転がっている情報はどちらか判別がつかないこともありますので、あまり鵜呑みにしないほうが良いかと思います。
●住宅価格=坪単価×面積
●坪単価には、建物のみor建物+付帯費用の2つのパターンがある
2.現時点の見積もりに過ぎない
見積もりを出してもらう際に注意したいのは、今の見積もりは現時点で判明している費用を積算した概算見積もりであるということです。
打ち合わせを進めていくとわかりますが、建物以外にも、地盤改良費や外構費、電気設備、その他オプションなど、今の見積もりよりも増えていく可能性が高いことはしっかり把握しておきましょう。
●見積もりは概算見積もりで上がる可能性が高い
●地盤改良費、電気設備、オプションが上がる原因
3. 追加工事等の発生可能性について
いざ工事を進めていくと思わぬアクシデントに見舞われ、追加工事などが発生する可能性もあります。当然その場合は追加で費用を求められますので注意が必要です。
私が建築している際も、土地のボーリング調査時に、奥深くに何かが埋まっていることが判明し、工事が一時中断となりました。その際の費用は全額ではありませんが負担することになり、思わぬ出費で痛い目にあったことから、余裕を見て見積もりしてもらうことをおすすめします。
●追加工事が発生する可能性もある
●余裕をみた見積もりで検討すること
4.今日契約で値引きに注意
打ち合わせを重ねていくと、そろそろ契約にというタイミングで、今日契約してくれれば安くするよと、大幅な値引きを提案されることもあります。
いきなり言われると、焦りますよね。
でも冷静になってください。自分の理想の家ができるかどうかが重要です。
他にも迷っているところがあるなら、即決せずに「その条件で1日だけ待ってください」とお願いしましょう。
一生に一度のマイホームです。勢いではなく、納得のいく後悔のない家を建てましょう。
●今日決めてくれれば値引きは、明日にもあることが多い
●価格も大事だが、納得のいく家づくりがもっと大切
契約前のポイント
ここまで来たらあとは、本契約をどこにするか最終決定して、営業担当者に契約の意思を伝えましょう。
注意点としては、価格交渉は契約後にはできませんので、必ず価格交渉は契約の前までに行ってください。
先にも述べましたが、後々見積もり価格より上がっていくのが普通ですので、上がることを前提に納得できる価格をイメージしておくのが重要です。
また住宅ローンを利用する場合は資金調達先もこのタイミングで考えておきましょう。
住宅ローン減税制度もありますので、併せて頭に入れておけば心配なしです。
●価格交渉は契約前までに終わらせる
●金額は上がることを前提に余裕のある見積もりを
●住宅ローンの借入れ先も検討しておくこと
●住宅ローン減税も必ず申し込む
契約後の打ち合わせポイント
契約後には、これまでの打ち合わせの続きが始まります。
これまでは外観や間取りなど大きな見た目部分の打ち合わせですが、ここからは内装設備など細かい部分の打ち合わせが連続します。
なかなか根気のいるステージになりますので、気合をいれて望みましょう。
【細部打ち合わせ一覧】
- 床材
- 壁紙
- 玄関内外タイル
- 窓
- コンセント
- 照明
- 電源スイッチ
- トイレ
- お風呂内装
- キッチン
- カーテン
- エアコン
大まかにこのくらいの決定事項がありますので詳細は下記記事よりご確認ください。
細部打ち合わせで特に注意が必要なところは?
ここでは本当に細かい仕様を決めていきますので、細部までこだわる方は楽しい時間になりますね。
オプションの内容も見えてきて、こうしたいと希望が出てくるころかと思います。
ただし、1点だけこれだけは絶対に頭に入れておいてほしいです。
それは金銭感覚の麻痺です。
これまで、何百万、何千万と大きな部分を見てきていることから、数万のオプションがかなり安く見える現象に陥りがちです。
最終的な決定になりますと言われるまでは、何度でも変更可能ですので、まずは欲しいものを積んでみて、後で優先順位をつけて減らしていくやり方がおすすめです。
●金銭感覚の麻痺に注意
●オプションは何度でも変更可能
●欲しいものを詰め込んで、優先順位をつけて減らしていく
建築工事中のポイント
たまに顔出しして進捗を確認
いよいよ建築工事が始まるというころには、現場担当者との顔合わせや、打ち合わせが始まります。
建築予定地で地鎮祭を行う場合は、ここで現場での初の打ち合わせになりますね。
基本的には建築工事が始まれば、準備することはないのですが、たまに顔を出したり、差し入れを持っていくと、工事担当者のモチベーションにもなりますので、何度かは足を運ぶようにしましょう。
現場担当者と営業担当者は違うことに注意
建築工事が始まるころの注意点は、建築現場には営業担当者は基本的にいないことです。
なので現場担当者は設計図面を頼りに動いていていることになります。
営業担当者から情報共有が漏れていたり、図面からは読み取れなかった部分などがある可能性もありますので、自分がプランした通りに建築が進んでいるか進捗の確認をされることをおすすめします。
特に窓や外壁などの外観は、工事がある程度進んでしまった後では取返しがつかなくなってしまいます。必ず思っていた通りになっているのかをよく確認してください。
また建築中の外観や、家の中などは普段は見れない貴重なシーンでもあります。見るたびに姿形が変わっていって、こうやって出来ていくんだと感じることができますので楽しみましょう。
●建築現場には営業担当はいない
●希望通りに工事が進んでいるか確認する
●大きい部分は後で取返しがつかないため注意
完成から引き渡しまでのポイント
完成1週間前には最終打ち合わせ
完成が近づいてくると、建築現場での打ち合わせが始まります。
大体引き渡しの1週間前くらいには、プラン通りに建築できているか最終的なチェックを求められると思いますので、しっかり確認しましょう。
鍵の引き渡しと念願のマイホーム完成
いよいよ引き渡しの日には鍵を受け取って、晴れて自分たちだけの家が完成します。
メーカーによっては、ここで今まで携わった担当者が集結して簡単なお祝いをあげたりする場合もあります。
鍵の引き渡し時には、内装設備の取り扱い方法や管理方法などをレクチャーしてもらい、最終的に引き渡し確認書にサインすることになります。わからないことや、そのとき気づかなかったことは後でも担当者を通じて聞くことができますので焦らなくても大丈夫です。
おめでとうございます!
長い苦労がやっと報われる瞬間です。本当に完成したんだという何とも感慨深い気持ちになりますよね。長い期間お疲れ様でした。
住み始めてからの定期サポート
住み始めてから1か月後くらいには、定期点検があります。
ここでは、住み始めて気づいた点や気になる点を伝えて、修繕作業やサポートをしてもらえます。
住宅メーカーやサポート保証内容によって異なりますが、大体の場合は住み始めてからは定期点検サポートがあります。長く住む家にするためには定期点検が欠かせませんので、しっかりと確認してもらい、家の状況を把握しておきましょう。
点検の際には、自分たちでは気づけない部分の指摘がありますので安心してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。住宅を検討するところから完成まで一通りの流れがつかめましたでしょうか。
実際に進めていると思っていた以上に様々な問題に直面するかと思います。
焦らず一歩一歩進んでいけば必ず最後はいいものができますので、自分を信じて突き進みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさまの理想の家が建てられることをお祈りしています。
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